112263

朝、カミさんの悲鳴で起きて、カーテンを開けて、気絶しました(笑)。

先週、酔って滑って転倒して右足を打撲していたので、雪かきは地獄でした。



特にガレージは全部木製ですので雪で屋根が潰れてしまう恐れがあり、なんとか屋根に登って雪下ろし。這々の体でしたので愛車を整備する元気ゼロ〜





それでね、またもドはまり大ヒット。教えてくださったH師匠に感謝感激です。
先日読了。

スティーヴン・キングの新作長編『11/22/63』。この謎めいた題名は「1963年11月22日」―すなわちジョン・F・ケネディ大統領がダラスで暗殺された日付を意味する。

友人から1958年に通じるタイムトンネルの存在を教えられた高校教師のジェイクが、過去へ旅してこの暗殺をなんとか阻止しようとする物語。

面白いのは「兎の穴」と呼ばれるタイムトンネルの設定で、兎の穴を抜けると、そこは1958年9月9日午前11時58分。
そしてまた一旦現在の世界(2011年)へ戻り、もう一度穴をくぐると、やっぱり1958年9月9日午前11時58分。
穴の向こうはいつも決まって同じ時の同じ時間で、さらにまた穴を通るたびに、前回の過去への旅で起こったことがリセットされる。
つまり、過去の世界で大変な苦労をして何かをなしとげて現在に帰ってきても、再び過去への穴をくぐると、それまでに成し得たことがすべてリセットされてしまう。
目的の日時へ行くためには、その日になるまで過去の世界で生活しなければならない。



この小説自体がまさにその穴、引き込まれたら出られなくなる。
こんなに分厚いのに、読み進めて気がつくと明け方、なんて日が続いた。久しぶりの徹夜本である。バック・トゥ・ザ・フューチャー好きならおそらく眠れない日々が続くだろう。

60年代の住居、飲食、ファッション、音楽、そして彼の地の生活の匂い。
のどを潤すのはルートビア(読んでたら絶対飲みたくなる!)、モーテルにはインディアンのサイドカー、さらに主人公ジェイクが愛車とするのは1954フォードコンバーチブル・サンライナー。
主人公を通して、読者もあの時代のアメリカの生活に溶け込み、古き良き時代の豊かさや不便さ、理不尽さを追体験する。

はたしてジェイクは暗殺を阻止できるのか。

そして、タイムトラベルによって結ばれた恋がいったいどういう結末をむかえるのか?キングはその答えを最上の形でもっとも切なく、もっとも高らかに謳い上げてゆく。本書のラストシーンはキング作品史上他に類をみない美しい幕切れとなっている。

涙腺の弱い方なら落涙必須のラストダンス。(ボクも泣きました笑)
『ダンスは人生だ。』(「本書序文より」)


国際スリラー作家協会最優秀長編賞、LAタイムズ文学賞ミステリー部門の2冠。このミステリーがすごい!2014年海外版1位。






追伸。2/14、MARちゃんから、バレンタインいも(笑)頂きましたー!
といっても、自分じゃなくてコヤツに・・・ありがとう。めっちゃ食ってるで。

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