2012年10月6日土曜日

旅の途中。

南東北をカブで旅している陸王RT-2とショベル乗りの国松さんがウチに立ち寄ってくれました。

で、いきなり近くでパンクしたそうです(笑)。



旅先で何度かパンクしているので、馴れた手つきでサクサクと修理してました。
カブは整備性も優れていて、世界最強のオートバイと評価されるのも納得。


国松さんの本職柄、小次郎小屋のコンパネや根太の本数、基礎の確認もしてもらって、OKを頂いちゃいました。


このあとは仙台〜山形の鶴岡まで(自宅の川口からもちろん下道)、旅は続きます。

彼はスマホも持ってないし、この先のキャンプ場もあまり下調べをしていない行き当たりばっ旅を満喫しているのでありました。


良い旅を。


見送った後に、パンでバイブズに向かうであろう集団でも近くのサービスエリアまで見物に行こうかと思っていたのですが、どうも体調があまりよろしくない。たぶん風邪かもしれない、ということで、自宅でぼけーっとしとりました。

2012年10月4日木曜日

バイオライト・キャンプストーブ

台風が過ぎ去ってからというもの、ここ福島は朝晩がかなり冷えるようになりました。
亜熱帯列島になってしまったのは確かにもかかわらず、季節の移ろいは正直なものです。
秋の夜長が楽しめる時節になってきました。

木の間より もりくる月の影見れば 心づくしの秋は来にけり

・・・いや、小次郎小屋(焦げパンガレージ)にスキ間はないけども。




陸王の燃焼室、通称フラットヘッドのカーボンをキレイに落としました。


狭いながらも、コーヒーを持ち込んで至福のひととき、なのであります。






さて、ずいぶん以前にこのブログで紹介していた『Bio Lite Camp Stove』(バイオライト・キャンプストーブ)が忘れた頃にアメリカから届きました。
国内では未発売で(まもなくアマゾンで扱いが開始される予定らしい)、開発直後に問い合わせてアメリカから取り寄せておったのです。


全長20数cm、重さおよそ900グラム。


本体をストーブから抜いて・・・


横にセットして足を出してセット完了。

コレ何が素晴らしいかと言いますと、焚き火をすればスマートフォンが充電可能になるというアイテムなのです。


たき火部分で起こした5000ワット分の熱エネルギーを、熱電モジュール(熱と電力を変換する機器)を通してUSBポートから使えるようにしています。

詳しい原理はよく分からんのだけど。


USB給電能力があるので、スマートフォンだけではなく、USBケーブルで接続すれば充電できるものはなんでもOK。USB端子のLEDライトを接続すれば、焚き火しつつランタンとしても使用可能。


「そんなのキャンプでいらねーよ。」という御仁。甘い!甘いゾ。


先の大震災で、スマートフォンによる情報の有無がいかに生死を分けたか。電気がない中で枝を燃やすだけで暗闇を照らすLEDのライトがいかに貴重であるか。

薪を燃やしてスマホを充電しながらお湯が沸かせる、さらに灯りの確保もできてしまうというのは、キャンプ道具でありながら災害時に凄まじい威力をおそらく発揮する。
ある意味NASAを超えている(笑)。


NASAで採用と紹介されると超画期的アイテムと思って飛びつく愚もどうかと思いますけども。



メーカーの動画です。
自分の実装レビューも近々やります。

コレを使用して、キャンプなどで6V旧車のバッテリー充電ができないものかと考えてみましたが、最大燃焼時の発電能力が5Vなんだそうで。

2012年10月1日月曜日

遥かなる有終の谷

9月30日、日曜日。泣いても笑っても、今日をもって東北の渓流は禁漁となる。
最後も、悪あがきをしてみようじゃないか。定宿、マース北上に前泊。コストパフォーマンス最高。チャンさんと連絡の行き違いがあって会えなかった。


岩手県の北上山地。古い集落の先から一本の小さな山道をたどると、東北らしい大らかで荘厳な森に包まれる。
最近は伐採作業が始まり、車止めもずいぶん下流に指定されてしまった。
そこからは徒歩でひたすら上流を目指すことになる。1時間は伐採用の重機が入ったであろう整地された道が続くけれど、やがて人の細い踏み跡に変わり、踏み跡もやがて薮にまぎれて道がなくなる。


さらに藪漕ぎを1時間ほどして進軍すると、上流部に隠された美しい谷が出現する。
秋の空は高く、落葉樹の森に囲まれた透き通った流れに立ちこむと、下界の念みたいなものが消えていって、明るい流れに足下から同化していくのが分かる。
頭の中は静寂ののち、瀬音に包まれる。


渇水でポイントは限られてしまったが、源流の美しいイワナがフライに飛び出した。


福島もそうだったが岩手も相当な残暑だったらしく、水量は普段のおそらく1/3程度だった。今年は異常気象だったことをこんな奥地でも実感してしまった。


当然ながらそのようなチャラ瀬には魚はいないので、少しでも水が集中しているところ、虫が流下してくるであろうと想像する場所にフライを飛ばしていく。


数こそ出ないが、でてくるイワナのサイズは26cm〜で素晴らしいコンディションだった。
きっと渇水の困難な生存環境を耐え抜いたイワナたち。しっかり食べているのか、太っていた。


古い橋から見下ろすと、溜まり場のなかにイワナのペアが数尾、落ち葉の中をクルクルと泳ぎ回っていた。
秋は、生命の躍動がもっとも活発になる季節。明日から禁漁になる理由が、ここにある。
ここから先の空間と時間は、彼らだけのものだ。
この溜まり場に竿を出すなんて野暮というか、人間の攻撃性を自然界に持ち込む姿そのものではないか。
そっとこの場を後にして、最後の堰堤までの数100メートルを釣り上がる。



差し出された枝が覆っている小さなプール。


ついに出ました、尺イワナ!


・・・と思いきや、泣き尺だった(29cm)。それでも体高たっぷりの素晴らしいイワナ。


今年最後の魚は、それはもうカッコ良さこの上ない一尾。
そっと流れに戻してやると、一瞬何が起きたのか分からなかったのかキョトンと停滞して、
気を取り戻して慌てて流れに消えていった。


秋色に染まる有終の渓は、光の中。これにて、今年の渓流釣りは、了。


川連竹竿とともに、今年はずいぶん良い釣りができたと思う。東北に居を移したという環境の変化が大きい。
来年は、どんな渓流魚に出会えるだろうか。