ついにロタ!


金曜日にウチの子が緊急入院してしました。

ロタウィルスに感染してしまい、嘔吐が止まらずついに脱水状態に陥ってしまいました。幸い異変に気づいたのが早く、かかりつけの小岩の小児科の先生が紹介状を書いてくれて、亀有の大きな病院に即入院。
1歳半の子どもの点滴生活は痛々しいですが、おかげさまで顔色も幾分良くなってきました。子どもはもうかれこれ3日ぐらい何も食べていませんが、とにかく体内のウィルスを出さないことにはねえ。

この週末は病室で過ごしております。かみさんの体力も心配。ワタクシは金町と亀有を着替えやら何やらで往復する日々です。


病室のお供
「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男 (文春文庫)


1943年のアリューシャン列島、キスカ島に置き去りにされた4頭の軍用犬、北・正勇・勝・エクスプロージョン。4頭の軍用犬たちの血統が紡ぐ数奇な運命。
彼らを始祖として交配と混血を繰りかえし、繁殖した無数のイヌが国境も海峡も思想も越境し、“戦争の世紀=20世紀”を駆けぬける。
あるものは狼と交配し、あるものは純潔を保ち美を極める。またあるものは麻薬探知犬となり、戦闘を極める犬もいる。冷戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン、ソ連崩壊。様々な歴史の舞台に犬たちはいた。そのとき、彼らはどこにいるのか? 何をしているのか? そこには大きな運命の円環があった。
血統という壮大な歴史と、果てしなく続く血の物語はどれも感動的。

犬好きの方は是非。自分は猫のほうが好きなんですが、10代の頃にジャーマン・シェパードを2代に渡って飼っていたぐらい軍用犬(警察犬)も好きなのです。

因に著者の古川日出男さんは福島出身の作家で、昨年こんな著書を上梓しています。

「馬たちよ、それでも光は無垢で」


「私は福島県の浜通りに生まれた。私は浜通りに行かなければならない。」
震災から一カ月して作者は福島へ入る。小説家としての使命感に駆られて。そして自らのつくりだしたキャラクターである狗塚家三兄弟の長男牛一郎の魂が、彼に乗り移り鬼気迫る言葉を語り始める。
「そこへ行け。ここへ来い。見ろ、現実を。書け、小説を。」

被災地を車で視察し、ときどき降りて、3・11の地獄を回想する。避難区域で置き去りにされた馬たちの姿を見る。放射能に静かに汚染された自然を見る。悲しさと怒りによって連想する事柄が断続的につづられていく。

「復讐を考えずに歩く。報復を考えずに歩く。私の脳裏にふいに言葉が浮かび、それが声になる。それが声になる。声はこう言った。
生まれてきたっていいんだろ?」




上記2作について書いていたらこんなスピルバークの映画が封切りされたそうで。
「戦火の馬」


話は逸れますが爬虫類も好きでトカゲも飼っておりました(アガマ科限定。蛇は大嫌い)。自作の紫外線ライト(爬虫類はUV-B波を浴びないとビタミンD3が生成できないため骨が作れません)を使ったテラリウムや餌のコオロギを自家培養させたりしてました。
学生時代は風の谷のナウシカばりに革ジャンの胸元にペットのトカゲを入れてバイクで帰省して、さすがにグッタリしていたので途中の東北道・上河内SAで休ませてたら鬼怒川方面に猛ダッシュで逃げてしまった、という苦い経験もあります。
鬼怒川で巨大化していないことを祈るばかりであります。




そういえば、こんなアイテムを予約してしまいました。

たき火でスマートフォンを充電できる「BioLite CampStove」。

たき火発電でスマートフォンなどの充電ができる装置。たき火部分で起こした5000ワット分の熱エネルギーを、熱電モジュール(熱と電力を変換する機器)を通してUSBポートから使えるようにしている(らしい)。

さすがにキャンプでスマホに充電して「焚き火なう!」なんていうのはドン引きですが、イザというときにUSB端末であればなんでも充電OKなのはアリかなあと思いまして。

昨年の震災のときに、ツイッターの強力な力を見せつけられ、その恩恵も多大なものでした。ネット社会と断絶してしまったときの情報格差たるや、有事の際はもはや生死を分つほどの重さを持つまでになってしまったと感じました。

動力など原理は動画をご参照あれ。
しかし、予約したはいいがいつ手元に届くかは未定とのこと。なんだかなあ、アメリカ人(笑)。

コメント